漆山美術館  Urushiyama Museum of Art

  

左手を描く



Shinji HAYASHI 1970 木炭 MBM木炭紙

    「SHINJI素描展」






Shinji HAYASHI  1970 木炭 MBM

彼は暢気な反面、短気な一面を持っていた。






表紙は鏡に写した左手をモデルにしている。
平成6年に消失した彼の屋根裏部屋で描かれた。






Shinji HAYASHI 1970 木炭 MBM 64cm*50cm

アグリッパ像に木綿布をかぶせる。

若かったから、面白かったのだろう。

三畳にも満たない屋根裏部屋に友人達が集ったものだ。

私もその一人だ。そこへ登る梯子の隣に彼の姉さんの勉強机があった。






20070830115250.jpg








Shinji HAYASHI 1970  木炭 MBM 64cm*50cm








Shinji HAYASHI 1970 木炭 MBM 64cm*50cm

これも彼の部屋で描かれた。

レンブラントが17世紀オランダ絵画巨匠展のポスターから覗いている。

佐伯祐三崇拝はもう移行している。





Shinji HAYASHI  1969 木炭 MBM

彼の父親が戦時中に履いていたものだ。

扁平足で兵隊検査に落ち戦場は歩いていない。

彼の生命は扁平足によって齎された。

人間万事塞翁馬。













ボート乗り場



Shinji HAYASHI 2001  木炭 MBM50cm*64cm

桟橋のあるこの界隈を彼は幾度も描いた。

彼によると、この公園での350点余りの写生の目的は、
描く姿そのものを作品としたパフォーマンスだったと言う。
その行為をO-Projectと名付けて100ヘクタールの公園環境が
何らかの形で変化することを期待したのだとも付け加えた。

では、手元のこれらの写生画はいったい何なのだ。
小道具の一つだとでも言いたいのだろうか。
否、彼は単に描きたかったのではあるまいか。



冬がくる



Shinji HAYASHI 2001  木炭 MBM

彼は、何故か暗い風景を描きたがる。

私は、野間宏を思い起こす。







プラタナスの並木



Shinji HAYASHI 2001  木炭 MBM

彼は枝打ちされた冬のプラタナスを好んだ。

青々とした豊な葉は好みではないらしい。




コナラは死なない



Shinji HAYASHI 2001  木炭 MBM 64cm*50cm

コナラの切り株がひっくり返っているが、ヒコバエが命をつないでいる。





根元



Shinji HAYASHI 2001  木炭 MBM 64cm*50cm

かれらの生命力を少しでも授かろうと描くのだろうか。

人気のない薮の中で誰が彼のパフォーマンスを観ると言うのだ。





灌木



Shinji HAYASHI 2001  木炭 MBM

なんと閉塞な画面だ。

木炭の擦れる音に鳥肌が立つ。





ミケランジェロ



Shinji HAYASHI 1970  木炭 MBM

石膏とヌードは途方もなく残って処分に可燃か分別か迷うところだ。

柳の炭だから燃えるゴミに出すと彼は言うので数点収蔵させてもらった。


モリエール



Shinji HAYASHI  1968 木炭 MBM








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H.Sketchman 

Author:H.Sketchman 
 
   ◇ 展示内容 ◇


Shinji HAYASHI Art Works
   収蔵作品展示                
象プロジェクト関係/企画展/猫御殿/館庭

現在「象プロジェクト」メイン展示中。
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関宿遊学舎 HP



Shinji Hayashi Art Museum


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